入試において外見や態度が合否の判断材料になるのは当然である。

ホームページを開設するにあたって、過去の議会レポート等の中から政治姿勢が皆様に明確に伝わる内容のものを記させていただきます。

数年前に書かれたものを基本としてますので、当時の事実関係で書かれております事をご了承の程お願いいたします。

『入試にて外見や態度が合否の判断材料になるのは当然である。』

県立神田高校の入試において学力テストでは合格点を取っていたものの、選考基準にない願書提出時での外見・態度によって不合格となった生徒がいた事が発覚した。
この問題で教育長は謝罪をし、学校長は教育現場から総合教育センターヘ移動し教師から行政職となった。県教育員会は処分としての異動ではないという見解だが、事実上の更迭と受け取る方も多数いるだろう。
尚、この件では県議会に2件の陳情が出されている。

この高校はピーク時年間100人もの中退者を出した事もあり、指導上の課題を多く抱える生徒がいる『いわゆる課題校』である。
陳情の文章からは学校の様子が伝わってくるとともに、前校長が学校の立て直し真剣に取り組んでいた事がわかる。

県教育委員会は前校長を事実上の更迭ととられる人事異動を行ったが、教育に強い情熱を持った先生を教育の場から排除する事が本当に生徒のためになるのだろうか?

事は、この高校の『入学選抜実施要綱』の中で『受験者の様子に著しく目立つ点があった場合は、別紙に番号・中学校名・名その内容を記録しておく』という指示を全職員にしていた事から始まった。

そして、実際に願書受付時、受験日、前期の合格発表時にチェックが行われた。(ただし、チェックがついた受験生が全員不合格になってない。)
チェックされた内容は
『頭髪・髪染めの後・少し髪染めの可能性・眉・眉そり・爪が長い・ピアスのあと・胸ボタンはずし・スカートが短い・ズボン引きずり・軍手で受け取る・体育館シューズ・服装がだらしない・落ち着きがない・態度が悪い・態度悪く受けとる』
などである。
チェックを受けても当然とも言える項目ではないだろうか?

ただ、チェック項目は事前に定められたものではない。
あくまでも、生徒を見た職員が気になる点を書き込んだだけであり、人によってチェックポイントが違うため『公平でない』と言えばその通りだし、事前に公表された選考基準にないのも事実。
そこを合否判定に加味する事が適正でないという指摘はわからなくはない。

しかし、学校長を事実上の更迭にする事はないだろう。

そもそも、高校は義務教育ではない。
中学を卒業すれば未成年とは言え『社会に出るための助走期間』
その第一歩ともいうべき入試においては、ありとあらゆる機会をとらえて生徒をチェックし結果に反映する。
これは『選考基準にあろうがなかろうが』許容をされる事だと私は考えている。

別に自由な立ち振る舞いや流行のファッションを否定している訳ではない。
自分を振り返っても、大学時代は雑誌等に出たりしてアルバイト料を捻出していた事もあるから、流行には敏感な方だし許容範囲は広い。

今では、仕事柄もあって私服は『ブルックス・ブラザーズ』のようなトラッドを基調とした着こなし(ブランドを着用するとの意味ではなく、あくまでも着こなしという意味。)を多用しているが、好みで言えば『ブルックス・ブラザーズ』より『毒』ある『エドハーディー』の方が実は好きだったりする。

話はそれたが自分としては相当ファッションには寛容だと思っている。
しかし、実社会では私のような人物だけではない。

多くの場合、人は外見や態度だけで人物を判断すると理解をすべきであり、場をわきまえず好きなファッションを貫く事は『社会的な不利益』をこうむるリスクがあると認識をすべきだ。

厳しいかもしれないが、それを『不公平だの、外見だけでなく中身を見て欲しい』などの考えは甘えにすぎない。

今後、入試において外見服装を含めた選考基準を明確化する事、前校長が校長として教育の場にたてるようにする事が必要と考えている。

~終わりに~

ある新聞に今回の件で不合格とされた生徒の母親の話が掲載されており、そこには『不合格にされた息子の事を理解をしてほしい。(外見という)偏見で人生を変えたのだから』・・・(略)とあった。

私はこれを読んで大変な『違和感』を覚えた。

私にも子どもがいる。
私が同じ立場に立たされたなら
『外見だけで判断されるのも社会。場をわきまえず好きな格好をするなら不利益も覚悟し自分で受け止めるべき。自由な行動にはリスクが伴う』と伝え
『社会の厳しさと自己責任の大切さ』を教える。

はたして私は冷たい父親なのだろうか?

神奈川県議会議員 滝田孝徳