ふるさと納税活用のため手続きの利便性向上すべきだ。

2014年12月黒岩知事に対し『ふるさと納税のネットによる手続きの即決化を求める』主旨の一般質問をしました。

 

 (たきた孝徳)

質問の第1は、県のふるさと納税に係る寄附手続きの利便性向上についてです。

ふるさと納税については、社会現象となっており、メディアなどでも大きく取り上げられています。

中でも、地方の自治体では盛んに宣伝されており、高級和牛や果物などの地域の特産品を特典として納税者に還元する仕組みが話題になり、ふるさと納税に関するホームページがいくつも作成されているような状況です。

 

一方、本県の財政状況を見ると、来年度の予算編成にのぞんでは、「不十分な歳入と硬直化した歳出といった財政構造は、根本的には改善されていない。」「平成27年度は、現段階で概ね550億円の財源不足が見込まれる」としております。

このような状況下では、歳入確保の取組を極限まで高めることが求められており、ふるさと納税は重要な財源となりうるものと考えております。

国においても、来年度からふるさと納税の控除の限度額を2倍に拡充する方針を示しており、全国的に、ふるさと納税制度のさらなる活用の機運が高まってくると考えられます。

県としてもこの機会を逃さず、ふるさと納税をもっと活用し、一円でも多くの歳入確保に努めるべきと考えます。

ふるさと納税制度は、居住地以外の自治体に対し寄附をすることに対し、居住地での税控除を受けられる仕組みであります。

 

すなわち、この制度が活発になり、居住地以外の自治体に寄附が増えれば、本来、居住地に入るべき税収が他に流れてしまうという面があります。

私は、本県で、このふるさと納税の盛り上がりを静観しているうちに、本来県に入るべき税収が減ってしまうことになりかねないと危惧しております。

今定例会の他会派の代表質問において、寄附者に送る特産品などのお礼の品について、

知事は「特産品ではなく魅力ある政策・施策を展開し発信することで、多くの方に県を応援したいと思ってもらえるよう努めたい」との答弁をされており、知事の判断と受け止めますが、多くの方に県を応援してもらうためにもその利用方法については、もっと利用者目線で、使いやすく、寄附がしやすい仕組みにするべきと考えます。

現在の県のふるさと納税の仕組みは、以前からの納付書による寄附から、クレジットカード決済が導入されるなど、一定の改善が見られます。

しかし、クレジットカードで寄附を希望する場合は、県に申込みをした後、県からの支払番号等の連絡を受けた上で決済手続きをすることが必要であり、全ての作業が完了するまで、少なくとも数日を要します。

この点は、県の平成26年度定期監査結果報告書でも、「申込みから支払いまでの手続きが煩雑で、支払番号等の受取まで日数を要することから、利用者にとって真に使いやすいシステムであるとは言い難い。手続きの煩雑さなどが寄附の意欲を損なうことにつながるおそれが懸念される。」との指摘がなされており、先進都道府県の事例として、寄附手続きの簡素化を徹底している大阪府の制度が紹介されています。

 

 

寄附については、手続きが手軽に行えることと、その場で全ての手続きが完了することが必要であり、間をおくことで寄附への気持ちが薄れてしまうことを防ぐためにも、なるべくスピーディで簡便であることが、寄附者を増やすことにつながると考えます。

大阪府や佐賀県のように、ホームページ上のフォーマットから申込みを行い、決済手続きまでその日のうちに完了することが可能な自治体もあります。

確実に財源を確保していくためにも、このように手続きを即決できるようなシステムを導入すべきと考えます。

システムの導入にあたっては、初期費用はかかるものの、その後の寄附者の増加によってその費用も回収できるものと考えます。

また、市町村レベルでも導入している自治体があることから、そこまで巨額の費用がかかるものとも思えません。

そこで、知事に伺います。

県のふるさと納税について、寄附者の増加のために、その場で全ての手続きが完了するようなシステムを導入し、さらに利便性を向上させるべきと考えますが、ご所見を伺います。

 

答弁

(黒岩知事)

たきた議員のご質問に順次お答えしてまいります。

はじめに、県のふるさと納税に係る寄付手続きの利便性向上について、お尋ねがありました。

県内外の方々から、積極的に寄付を受け入れることは、財源確保としてだけでなく、多くの方々に県の施策に共感いただき、協働で施策を進めていくという観点からも、大切な取組みと考えております。

そこで、県は、積極的に寄付を募るため、県の施策をPRし、これに賛同していただける方が寄付しやすいように、県への寄付を総称して「かながわキンタロウ寄付金」と名付け、平成24年12月から、一元的に発信しています。

同時に、銀行振込みという従来の手法・方法に加え、インターネットを利用したクレジットカードによる寄付の受入れを開始しました。

しかし、このクレジットカードによる手続きでは、寄付者は県のホームページから申込書をダウンロードし、それを県に送付した後、県からの通知に基づき、クレジットカードでの支払いを行っていただく必要がありました。そのため、一連の手続きが終了するまでに、概ね一週間程度の期間を要していました。

そこで、ホームページで手続きが完了するよう、この11月にシステムの見直しを行い、手続きの簡素化と事務処理日数の短縮を図りました。その結果、現在では、最短で、申込みの翌日には、クレジットカードでの寄付ができるようになっております。

今後、他県の状況も参考にしながら、寄付される方の利便性が向上するよう、さらなる手続きの簡素化を検討してまいります。

また、魅力ある施策を展開し、それを積極的に発信することで、より多くの方が、県を「応援したい」、「寄付したい」と思っていただけるよう努めてまいります。