政治を志した理由

政治を志した理由
二世どころか政治に関係する親戚すらいない。
裕福な家でもなく(両親が初めて車を所有したのは私が20歳の時だった。)

地域の有力な家でもない。ごく普通の家で生まれ育ったのになぜ政治を志したのか?

はじめて政治を意識したのは17歳の時だった。

昭和64年年頭、すべてのTVチャンネルは昭和を振り返る特別番組となっていた。
好きだったバラエティー番組が見られない事を残念に思いながら無気力に画面を見つめていた。

ふと気が付くと、画面に戦闘機が映っていた。
いわゆる特攻機だと気付き凝視する。
映像で見るのは初めてだ。
自分と同じくらいの年齢の人が乗り込むと機体が静かに動き出し、皆が手を振る中大空へ離陸した・・・

画面が切り替わるとそこは修羅場だった。
戦闘機が戦艦に向かって次から次へと突っ込んでいく。
多くはかすりもせずに海に散っていった・・・

すべての人は幸せに生きる権利がある。
亡くなっていったひとり1人にも家族があり、輝ける未来があったはずだ。
にもかかわらず、すべてを犠牲にし、命と引き換えに国を守り国民を守ろうと殉じる姿を見た時、平和の尊さを認識し、現在の繁栄が多くの犠牲の上で成り立っている事をあらためて理解し、先人たちに感謝した。

『国のために命を賭けて下さった方に恥じない、世界に誇れる素晴らしい国を創りたい。』

『将来は、国をよくする為に働ける仕事に就こう。』

これが政治家を目指した私の原点です。

滝田孝徳